【登場人物】
御蘭度 政治家・某県知事
樹里 女優
晴莉 御蘭度と事実婚関係にある妻
【物語】
樹里:ねぇ、ダーリン。大事な話があるの。
御蘭度:ハニー、大事な話って、なんだい?
樹里:御蘭度、あと9ヶ月もしたら、あなたはパパになるのよ。
御蘭度:樹里、何ていったらいいんだろう!!
夜の街をスクーターで通ったかいがあったよ。
樹里:スクーターも、その後も素敵だったわ
で、相談なんだけど。
認知だけじゃなくて、この子をあなたの嫡出子にして欲しいの。
御蘭度:。。。
(参ったなぁ…まだ晴莉と完全に切れたわけじゃないし)
樹里:あら、勘違いしないで。
私、女優でしょ。結婚して知事夫人とかできるわけないじゃない。
いいこと。あくまで生まれてくる子を嫡出子にするために婚姻届を出すだけ。
あとは、お互い自由な関係でいいじゃない。
御蘭度:わかった。
そういうことなら、早速、婚姻届を出そうじゃないか。
【問題】
婚姻の届出が単に子に嫡出子としての地位を得させるための便法として仮託されたものにすぎないときでも、婚姻の届出自体については当事者間に意思の合致があれば、婚姻は効力を生じ得る。(H16-29)