民法なエブリディ 婚姻

【登場人物】

御蘭度 政治家・某県知事
樹里  女優
晴莉  御蘭度と事実婚関係にある妻

【物語】

樹里:ねぇ、ダーリン。大事な話があるの。

御蘭度:ハニー、大事な話って、なんだい?

樹里:御蘭度、あと9ヶ月もしたら、あなたはパパになるのよ。

御蘭度:樹里、何ていったらいいんだろう!!
夜の街をスクーターで通ったかいがあったよ。

樹里:スクーターも、その後も素敵だったわ
で、相談なんだけど。
認知だけじゃなくて、この子をあなたの嫡出子にして欲しいの。

御蘭度:。。。
(参ったなぁ…まだ晴莉と完全に切れたわけじゃないし)

樹里:あら、勘違いしないで。
私、女優でしょ。結婚して知事夫人とかできるわけないじゃない。
いいこと。あくまで生まれてくる子を嫡出子にするために婚姻届を出すだけ。
あとは、お互い自由な関係でいいじゃない。

御蘭度:わかった。
そういうことなら、早速、婚姻届を出そうじゃないか。

【問題】
婚姻の届出が単に子に嫡出子としての地位を得させるための便法として仮託されたものにすぎないときでも、婚姻の届出自体については当事者間に意思の合致があれば、婚姻は効力を生じ得る。(H16-29)

【正解】 「×」

樹里:婚姻届を出す意思が合致しても、婚姻の効力が生じないなんて!

さくら:婚姻が成立するには、婚姻意思の合致届出の 両方が必要になります。
お互いに夫婦関係を設定する意思がなければ、 婚姻届を出すことに合意してもダメなんです。

樹里:これでも、子を嫡出子しようと、夫婦としての 体裁を設定する気はあったんだけど。。。

さくら:単に子に嫡出子としての地位を得させるための 便法として法律上の夫婦という身分関係を 設定する意思では、婚姻意思は認められません (最判S44.10.31)。
したがって、婚姻は無効となります(742条1号)。

御蘭度:離婚なら、届出に合意すれば成立するのに。

さくら:さすが御蘭度さん。
離婚には随分、お詳しいですね。

樹里:結婚も3度目なんだから、しっかりして欲しかったわ!!

【条文】
(婚姻の無効)
第742条 婚姻は、次に掲げる場合に限り、無効とする。
一 人違いその他の事由によって当事者間に婚姻をする意思がないとき。
二 当事者が婚姻の届出をしないとき。ただし、その届出が第739条第2項に定める方式を欠くだけであるときは、婚姻は、そのためにその効力を妨げられない。

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