【登場人物】
綾小路麻呂 未成年者
大道よし子 麻呂の叔母
【物語】
飛行機事故で両親を亡くした綾小路麻呂。
叔母のよし子が引き取ることになった。
よし子:麻呂ちゃん、遠慮せんでええよ。
おばちゃん、未成年後見人としてあんたのこと
立派に育てるさかい、安心しぃ。
麻呂:おばちゃん家には子どもが4人もいるやろ。
僕を引き取って大丈夫なん?
よし子:あんたの両親は、ごっつう遺産を残しとるし、
飛行機事故で保険金もバッチリや。
大きな声ではよう言わんけど、あんたに来てもろうたら、こっちも助かるんよ。
そう言いつつも、お調子モンのよし子は、麻呂が寂しい思いをしないように張り切る毎日であった。
しかしそれも束の間―。
よし子:あぁ、もうジャマ臭いわ。
ご飯作って、洗濯して、財産目録や年間収支予定表まで作らなアカン。
どうにかしてもらえんやろか。
麻呂:おばちゃん、やっぱり僕の未成年後見人になったこと、後悔してるんとちゃう?
よし子:そんなことあらへんて。
麻呂ちゃんに来てもろうたから、タコなしのタコ焼きがタコ入りになったし。
手羽のから揚げが、牛カツになったんや。
麻呂:でも…。
よし子:あのな、おばちゃんが面倒なのは、財産目録とか作ることなんよ。
これさえなければ、なんも問題ないんよ。
麻呂:じゃ、財産目録とかを作るための後見人を選任してもらおうよ。
僕はおばちゃんのご飯が食べたいし。
よし子:そんなうまいこといくかいな。
【問題】
未成年後見人が選任されている場合においても、家庭裁判所は、必要があると認めるときは、職権で、さらに別の未成年後見人を選任することができる。(H23-35)
↓
↓
↓
↓