憲法のついでに歴史もチェック

明治大学の行政書士講座では、憲法がスタートしました。
憲法オタクの私としては、いくらでもしゃべりたいぞっ! という時間を迎えております。
なぜここまで憲法に興味をもつようになったのかというと、 ここは非常に単純。
小学校の時の「ベルバラ」ブームが そのルーツになっています。
華やかなベルサイユの宮廷を舞台に繰り広げられる恋愛物語と、 市民が「自由、平等、博愛」を掲げて革命へ進んでいく 歴史のうねり。
この最高にドラマチックな物語に、小学生の単純な頭は どっぷりと洗脳され、当時の私は「人権」という言葉を聞くだけで、 革命の戦士になったような高揚感を感じてました(笑)。
憲法に魅かれるようになったきっかけは、そんな単純なもの ではありますが、立憲主義憲法を語る上で、フランス革命やその背後にある啓蒙思想は外せないもの。憲法は歴史と思想の産物といっても過言ではありません。
ですから、試験対策として憲法を学ぶにあたっても、 歴史や思想を少し知っていると、なるほどなーという 納得感が違ってきます。
そこで、通勤・通学などのちょっとした時間に、 気軽に読める新書で、面白そうなものをいくつか ご紹介したいと思います。
キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書) 木村 草太著
今、もっとも売れている法学の本の1つ。
ライトノベル風で読みやすい体裁になっていますが、 内容は硬派です。
このライトノベル風のところが、人によっては、 ちょっとうっとうしく感じるかもしれませんが(実は私です)、その辺りを飛ばしながら読んでも、価値ある本だと思います。
インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書] 白田 秀彰著
巧妙に紗にかまえたようなおふざけを装いながら、 硬派度は格段に高いです。しっかりとした噛み応えとそして最後は、やっぱり前に進んでいこうという 気持ちが湧いてくる本です。
法とは何か—法思想史入門 (河出ブックス) 長谷部 恭男著
上記の2冊が若手の憲法学者によるものに対し、 こちらは第一線のど真ん中、長谷部先生によるもの。
一般向けに書かれたもので、とても読みやすいです。
○番外編
「法学とは何か――特に入門者のために」(青空文庫) 末弘厳太郎著
短い文章の中で、法学の意義が格調高く語られています。
また、論理的な文章の展開には、仰ぎ見てしまうような美しさが あります。
法律を学ぼうと思い立った方には、是非、読んでいただきたい文章です。
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