平成29年度行政書士試験講評ー基礎法学
●全体 ●基礎法学 ●憲法 ●行政法 ●民法 ●商法 ●多肢選択式 ●記述式 ●一般知識等
■基礎法学
例年、基礎法学については2問中1問を正解しましょうと申し上げてきました。が、今年度については2問とも不正解でも仕方がないかなというところです。
問題1については基礎法学というよりも刑法の問題。法学部の方であればともかくも、行政書士試験プロパーで勉強してきた方にとっては、あまり馴染みがないところです。肢のアで「罪刑法定主義」を、ウで「違法」を選び、あとは肢の組み合わせで正解に辿りつけたかどうか。
問題2についてもアで「法実証主義」を、ウで「自然法」を選び、正解に辿りつくというパターンにもちこめたかどうかだと思います。
いずれも組合せ問題なので正解率はそんなに低くはならないでしょうが、この2問について正解できなくても、合否にはあまり関係ないと片付けてよいと思います。
もともと基礎法学はやるべき範囲というのがあまり明確ではないですし、出題も2問ですから、あまり深入りするのは得策ではないからです。